少し前までどこにでもいる一般エンジョイ勢だった僕が何故か急に一念発起して、およそ1ヶ月弱にわたって「強くなるため」だけを目的にスマブラSPをみっちりプレイしたところ無事にVIP(上位3~5%の称号)へ到達することが出来たので、そのことについて記事にまとめようと思います。
ちなみに最初におことわりなのですが、もう発売されて3年半経過しているゲームということもあって既にノウハウ記事ならそこら中に溢れているし、さらに言えばYouTubeで最上位プレイヤーが丁寧な解説動画をたくさん投稿しています。よって本記事はVIP手前で燻っている方々に向けた記事にするつもりは毛頭なく、「あの頃、なんかめっちゃ頑張ってたな~…」と、自分が忘れた頃に振り返るための覚え書きとして書いております。(生存報告さえままならないブログでも、ふいに何か控えたくなった時1つ持っていると有用ですね。)
経緯とか背景とか
もともとの実力としては発売から3ヶ月弱のプレイ環境未成熟期に一度だけまぐれでVIP入りしたものの、それ以来はだいたいVIPのボーダーまであと6連勝?あたりを延々とうろちょろしている程度でした。で、なぜか最近になって火が付いちゃって猛特訓を始めた経緯になります。
また僕は紫カラーの制服インクリングがめちゃくちゃ好きなので、スプラトゥーンをやったこともなければキャラ性能ランクが高いわけでもないのにインクリングばかり使っており、VIP入りを目指すのもこの子にしようと決めてました。
最初に練習したこと
だいたいVIP手前くらいまでは手癖だけでも勝てちゃうんですけど、そこからVIPボーダーまでの残り6勝くらいは「勝つべくして勝つ」ことが出来ない印象でした。3年ダラダラとプレイしてきて上記の実力ということは今のプレイスタイルだとここが頭打ちというのは明確だったので、全ての手癖をリセットして、上位勢の立ち回りを真似するための「操作の矯正」から始めました。
具体的には、
・インクリングは空後と弱攻撃が強いのに全然使えてないので意識的に多用する
・「反転空後」の操作を覚えてないが、上位勢は使いまくってるので頑張って覚える
・限定的なパーセンテージで確定するバーストのコンボ「上投げ空上」を練習する
・ローラーで埋めたあと瞬時に空中緊急回避してスマッシュ
このあたりをトレーニングモードで何度もリセットしながらバカみたいに延々と練習し続けました。ちなみに僕は今までついぞトレーニングモードなんざやったことがなく、理由として単にエンジョイ勢だったからということに加えて「棒立ちの敵を相手に練習しても実践で使えるわけないから、実践で練習したほうがいいのでは?」という浅はかすぎる考えのためでした。ただ結論から申し上げてトレーニングモードはめちゃくちゃ大事でした。(実践だけで良いんだったら野球部は毎日素振りなんてしないんですよね。)特に「上投げ空上」を確定でつなげるのがフレーム単位で本当にシビアで、やり始めは一切コンボカウントが回らなくて心が折れそうになりましたが、なんやかんや安定してきました。
ちなみに「上位勢の立ち回り」として参考にした方は、圧倒的にこの方です。 インクリング使いで一番憧れる。。。この方作成の解説動画もいろいろ参考にしました。完全に心の師です。
CPUを相手にトレモで鍛えた操作を実践に活かす
本当はさっさと野良のネット対戦に潜りたかったのですが、CPU戦を半月くらいやり続けました。なぜなら全ての手癖を解消して慣れない操作を強いるあまり、一旦は弱体化も辞さない状況で、長い目で少しずつ上達する必要があったからです。本来なら対人で練習するのが理想ではあるものの、僕のメンタルではその場で変動する戦闘力の数値に一喜一憂してしまいがちだったので、精神衛生のためにCPU戦で我慢しました。
とりあえず最初は全CPUキャラに対して3タテするまでを目処に手癖を直そうとしてましたが、半月あたりで無意識的にも自分のプレイスタイルが変わってきた感覚がありましたので、そのあたりで野良にも潜るようになってきました。ただCPU特有の動きに適応しすぎたせいで対人戦が上手く行かず、野良を再開した当初は負けに負けて戦闘力500万を下回ったり友人との1on1でも負けてばかりで、さすがに心が折れそうになりました。(僕の半月はなんだったんだ??)
そういった面からも、やはり戦闘力に一喜一憂しないことを心に誓えるならば実践はCPUを挟まず対人に尽きるという結論です。僕は無理でしたが。
対人の「読み合い」を意識に刻みつける
・横Bで埋めたら絶対にバースト逃さない
・上投げ空上の確定帯で意識して掴んでコンボつなげる
・先端の間合いで空後を振れるようになる
このあたりを対人戦で出来るようになったあたりで「読み合い」を意識するようにしました。具体的には「崖際につかまった時」「崖際に追いやった時」「宙に浮かされたときの着地」という3つのシーンで絶対に思考を巡らせることを徹底しました。
例えば僕は崖で相手が目の前に居ないような時にさえ攻撃上がりしちゃうようなパーフェクト手癖人間だったので、このあたりは意識するだけで随分とゲームが変わりました。(むしろ僕は今まで3年間やってきたのはスマブラじゃなかったのかもしれない)
読み合いについて学んだのは以下の動画です。
①世界最強ルキナ使いによる「ザクレイ選手が着地する際の心理」を解説した動画。繰り返し何度も観ました。
有志による日本語訳:https://www.youtube.com/watch?v=SFbsqOfIa9Y
②クッパ上位勢が着地の基礎パターンを紹介してくれる動画。考え方を①で学び、じゃあ具体的にどうすればいいの?といったところをこの動画で覚えました。
③初心者が手癖でやりがちな5の行動。VIPボーダー手前でも意識してなければ余裕で該当するし耳が痛すぎて中耳炎になりそう。
有志による日本語訳:https://www.youtube.com/watch?v=mJTxMZeN-NM
勝っても負けてもリプレイ保存して悪いところを反省する
いうてスマブラはほとんど条件反射みたいなスピードで進行していくゲームなので、覚えたこと全てを意識できるのは無理な話でした。なので、自分の無様な姿を見返すのは忍びない面もありましたが我慢して戦う度に全試合をリプレイで見返しました。
特に自分の悪い部分なんてのは基本的に「無意識」「手癖」による部分なので、必死に戦ってる時にフィードバック出来るわけもなく、リプレイは重要な気がしました。
今まで散々ありがちなのが、3スト制で序盤は調子いいけどラストストックあたりで相手に自分の手癖を概ね読み切られて逆転負けって感じのバトルです。戦いへ夢中になればなるほど思考が止まって手癖は色濃くなります。そのあたりをクールダウンした状態でリプレイして反省する意図です。
ちなみにVIPに入るか入らないか?という最後の1戦、ラストストックでまさしく先述したような逆転されそうな展開になり、少しでも読み負けないように「2スト目まで散々振っていた横Bは封印して、控えめだった空後を振りまくるぞ!」ということだけ意識して戦いました(ラスト一戦の緊張も相まって、試合中に意識出来ることなんてそれくらいが精一杯)。効果の程は明らかではありませんが少なからず功を奏したと思っています。
まとめ:「読み合い」が出来始めるとVIPが見えてくる
とかくこのゲームは相手の思考をひたすら読み続ける必要があり、その一方でゲームシステム的には考えてる暇のないスピードで展開されるという二律背反のような構造であるため、そこに慣れるための基礎操作徹底と反省と改善の繰り返しが本作の本質なのかなと痛感しました。(これに気づくまで三年かかった……というか三年間なにも考えようともせず手癖をし続けていた結果がエンジョイ勢だった。)
自分がグーかパーしか出さないことに相手はとっくの昔から気づいており、連続で「絶対に負けないパー」を出されることで「なんで自分の動きが全部読まれるんだ!」と憤慨していたんだな、という感じです。
それにしてもこのゲーム、奥が深すぎて底なし沼のようになっており、VIP(上位3~5%)という客観的には上級者と呼んで差し支えないような境地に到達したところでようやく「自分がいかに何も出来ていないか」を思い知るという地獄のような仕組みをしております。
ただ、このままでは本当に文字通り「無限に遊べてしまう」ため、僕はちょうど区切りがよろしいこの辺でスマブラから一線を退きたいと思います。。。恐ろしいゲームだった。